ミルク用の水は煮沸させ軟水を使い残った未使用のミルクは冷蔵庫へ
記事公開日 / 更新日:2013年10月04日
このサイトに来て頂いているママの中には、若いママも新米のママもみえると思います。ですから最新の「正しいミルクの作り方」は既にご存知でしょうが、今一度ここでミルクの作り方を再確認をしてみましょう。。
最新の正しいミルクの作り方
でも私の世代のママですと古いミルクの作り方しか知らない、また古い情報しか知らないお姑さんから、ミルクの作り方がオカシイ、私達が教えてもらった方法と違う、と指摘を受けてしまうママもみえると思います。
確かに、かつて正しいとされたミルクの作り方と、最新の正しい作り方は違います。
こちらの「夫婦と子供と祖父母の世帯での母乳育児は祖父母の知識入れ替えが鍵」にもありますが、かつて正しいとされた知識や情報が、時代と共に誤ったものとなっています。
改めて、正しいミルクの作り方を覚えておきましょう。
ミルク用の水は煮沸しましょう

水は煮沸させる
ミルクメーカーのWEBサイトで紹介されているミルクの作り方は、森永も明治も「煮沸後、少し冷ましたお湯(70℃以上)」でミルクを作るように指導しています。
私達の世代では、「煮沸」とは指導を受けておらず、水の温度は「40~50℃」とされていました。
しかし今は違います。
煮沸した水で殺菌を
ミルクを作る水は煮沸が必要です。その理由は殺菌です。
40~50℃では死滅しない細菌があり、しかし90℃以上であれば殺菌が可能なのです。
2007年に世界保健機関(WHO)及び、国連食糧農業機関(FAO)により「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取り扱いに関するガイドライン」が公表され、2007年に厚生労働省の指導のもと、調乳に関して従来の40~50℃から70℃以上に調乳温度が改訂されました。
一度沸騰させ、さらにミルクの成分が壊れないように少し冷ましたお湯でミルクを作るようにしましょう。
ミルクには軟水が適しています
ミルクを作る場合の水は、赤ちゃんの体に負担を与えない軟水が適しています。

コスモウォーター
グッドデザイン賞受賞で、お勧めのコスモウォーターは、タンク内に取り込む空気をクリーンにし、ボトルやタンク内を限りなく無菌状態に保っている、ミルクに最適な軟水です。
なお日本全国の水道水の平均硬度については、こちらの「ミルクに適したママにも赤ちゃんの体にも安全で良い水」で詳しくご説明していますので、是非とも参考にして下さい。
2時間以上たったミルクは飲ませられない!?

未使用なら
冷蔵保存を
よく調乳後、2時間以内に使わなかったミルクは捨てるように指導されています。
もちろん毎回、作り立てのミルクを赤ちゃんに飲ませるに越したことはありません。
赤ちゃんがミルクに口を付けたかどうか
残ったミルクでも、赤ちゃんが口を付けたか、全く付けていないかで条件が変わります。
赤ちゃんが一度でも口を付けたならば、唾液から雑菌が増殖しますので、これは捨てるようにしましょう。
全く口を付けていないならば、冷蔵庫に入れれば24時間はOKとされています。
この場合、必ず冷やして保存するということをお忘れなく。
冷蔵保存ミルクは15分以上加温しない
また、冷蔵保存したミルクを再加温する場合、成分が壊れるのを防ぐために、15分以上加温しないようにと指導されています。
この場合、電子レンジでの加熱ですと、急激な温度上昇でミルクの成分を壊してしまう可能性があります。
湯せんで加熱するようにしましょう。
ですが、ミルク育児の基本はやはり、赤ちゃんが飲む分だけその都度ミルクを作る、です。
助産師から一言
海外暮らしを経験されたことのあるママのなかには、液体ミルクのユーザーもいるかと思います。
液体ミルクは加熱せず、そのままの状態で赤ちゃんに与えますが、ミルクの場合の適切な温度はママの母乳と同じ程度が良いことから、人肌程度の温度が基本となっています。