母乳不足なママこそ1日に何度も授乳をするべき理由
記事公開日 / 更新日:2015年10月08日
このカテゴリー「まずは母乳を出す授乳の準備から」では、母乳不足の解決策を講じる前の、最初の準備として必ず実行して頂きたいこととして、母乳が出ない状態でも、とにかく
- 赤ちゃんにおっぱいをふくませる
- 1日に何度も授乳する
ことが大切であることをお伝えしています。
この記事では、当サイトに記事を書いている友人の薬剤師から聞いた、授乳が如何に母乳の出に関して重要であるか、そのメカニズムをお伝えします。
母乳分泌に欠かせない女性ホルモンのプロラクチンとオキシトシン

プロラクチンは
授乳で分泌されます
母乳の分泌には、プロラクチンとオキシトシンという2つの女性ホルモンが重要な鍵となっています。
- プロラクチンは母乳を生産し
- オキシトシンは母乳を絞り出す
役割を、それぞれ持っています。
この2つの女性ホルモンは、赤ちゃんがおっぱいを吸うことで分泌される仕組みとなっていますので、だから母乳が出ない、量が不足していると悩むママこそ、授乳をする、授乳の回数を増やさなくてはならないのです。
授乳回数に比例して増えるプロラクチン
さらに母乳を作る働きを持つ大切なホルモンのプロラクチンは、授乳回数に比例して蓄積されるということも医学的に判明しています。
つまり、おっぱいを飲ませる回数が多ければ多いほど、たくさんのプロラクチンが分泌され蓄積され、より母乳が出やすくなるというメカニズムなのです。
「母乳をもっと出しましょう!」という精神論ではなく、そもそも女性の体が、そういう仕組みになっているのですから、そのメカニズムが働くように対策をすれば、良い効果が得られるのは当然と言えば当然なのです。
授乳で赤ちゃんに触れると増えるプロラクチン

より多くのプロラクチンを!
こちらの薬剤師の記事「母乳が出ない女性でも赤ちゃんの世話で女性ホルモンは分泌される」にもありますが、プロラクチンとオキシトシンという大切な役割を持つ女性ホルモンは、愛情ホルモンとも呼ばれ、赤ちゃんの世話をする、スキンシップでも分泌されることが分かっています。
赤ちゃんをママの愛情いっぱいに抱き、たとえ母乳不足でも、とにかく1日に何度も何度もおっぱいをふくませること、それが母乳にとても大切な女性ホルモンである、プロラクチンとオキシトシンの量を増やすのです。
次カテゴリーより、様々な母乳不足の解決策、また注意点をお伝えしますが、その前の準備として、母乳が出ない、不足していると自覚しているママは、母乳の出に必須な女性ホルモンを分泌させるために
- 1日最低10回の授乳
これを必ず実行するようにしましょう!
助産師から一言
母乳を分泌させて乳腺を発育させる女性ホルモンのプロラクチンは、別名「催乳ホルモン・乳汁分泌(にゅうじゅうぶんぴつ)ホルモン」とも呼ばれます。
この名称からも、いかに母乳の出に深くかかわるホルモンであるかお分かりになると思います。
ちなみに「幸せホルモン・愛情ホルモン」とも言われ有名なオキシトシンは、「母性愛ホルモン」という別名も持っています。