母乳育児のビタミンK不足をミルクに頼る柔軟さ

母乳はミルクに比べて、母子共に対して多くのメリットがあることから、完全母乳育児が最高の育児であると考えるママは多いようです。

 

 

母乳に不足しているビタミンK

確かに母乳は私達薬剤師の立場から言っても赤ちゃんにとって、ある一点だけを除けばパーフェクトな食事といえます。

 

ある一点とは、母乳にはビタミンKが不足しているという点です。

 

赤ちゃんとビタミンKの役割

母乳に不足するビタミンK

母乳に不足する
ビタミンK

生後6か月までの赤ちゃんは、出血を抑える凝固因子をあまり多く持っていません。

 

さらに、母乳には凝固因子を作るために必要なビタミンKが不足しています。

 

その為、母乳だけで育てられる赤ちゃんには、出血がおきやすくなってしまうのです。

 

ビタミンK不足で発症しやすい新生児メレナ

赤ちゃんのビタミンK不足で、生後まもなく発症しやすいのは、「新生児メレナ」という消化管からの出血です。

 

新生児メレナの症状による吐血、また下血は授乳やオムツ交換の際に気が付くことが多いとされています。

 

突発性ビタミンK欠乏性出血症の危険

ビタミンK不足の危険性

ビタミンK
不足の危険性

特に生後1か月の赤ちゃんは、突発性ビタミンK欠乏性出血症になりやすいので注意が必要です。

 

この突発性の出血症は、症例としては数千人に1人と非常に少ないですが、時には頭蓋内出血という症状も引き起こします。

 

やはり、母乳栄養の赤ちゃんになりやすいようです。

 

母乳栄養児はミルク栄養児の約14倍も突発性ビタミンK欠乏性出血症になりやすいと言われています。

 

また先天性胆道閉鎖症の赤ちゃんは、肝機能の異常、長期の抗生物資投与のため、さらにビタミンK不足に陥りやすと指摘されています。

 

ビタミンKの補充対策

ビタミンKが多い食べ物を

ビタミンKが
多い食べ物を

母乳に不足するビタミンKを補うため、医療機関でケイツーシロップのビタミンK製剤が母乳栄養児に与えられますが、ママもビタミンKの含有量が多い食べ物を摂るようにしましょう。

 

母乳育児で不足してしまうビタミンKを補うために、母乳栄養児の赤ちゃんのために行なって頂きたいことをご紹介します。

 

ママが摂ったビタミンKが母乳を通じて赤ちゃんに

現在は産婦人科、病院で、出生時、生後一週間、生後一か月に「K2(ケイツー)シロップ」のビタミンK製剤を母乳栄養児に与えます。

 

口から飲むことができない小さな赤ちゃんは、注射でビタミンKを注入します。

 

地域別には、西日本の方がビタミンK不足になりやすい、その結果、突発性ビタミンK欠乏性出血症になってしまう赤ちゃんが西日本に多いという指摘があり、食物に関係しているのではと言われています。

 

では、ママ自身にできることは何でしょうか?

 

それは、ビタミンKの含有量が多い食べ物である、納豆や緑黄野菜を沢山摂ることです。

 

ママが摂ったビタミンKは、母乳を通じて赤ちゃんの体の中に入っていきます。

 

母乳育児とミルク育児とビタミンK不足

ミルクでビタミンKを補う

ミルクで
ビタミンKを補う

母乳のビタミンK不足を考えれば、ママは母乳育児に迷いが生じるもしれません。

 

ミルクには母乳のビタミンK不足を意識して、ビタミンKが含まれています。

 

ビタミンKの点から見れば、ミルクの方が良いのかもしれないなどと迷ってしまいますが、しかし現在は上記のように、ビタミンK不足による病気の予防方法が確立されています。

 

母乳の素晴らしい効力を思えば、ビタミンK不足の点だけは仕方がないと受け止め、母乳育児を基本とすべきではあります。

 

母乳の不足部分をミルクに頼る

また母乳育児の不足部分をミルクに頼り、ビタミンKを補うという柔軟な母乳育児もお勧めです。

 

それだけ、現在の日本のミルクの質の高さは医学的にも高く評価され認められています。

 

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そういうふうに考えると、どちらかだけに一辺倒の育児よりも、母乳とミルクのそれぞれの良いところ、メリットを両方とも取り入れるのがベストな母乳育児といえるでしょう。

 

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