母乳の出に大敵の冷えを安全な漢方薬で改善

冷え性で母乳が出ない、量が少ない場合の対策として、漢方をもちいるのは薬剤師として大いにお勧めしたいことです。

 

漢方での改善で、母乳の量だけでなく、母乳の味の向上も期待できます。

 

 

母乳の出に大敵の冷えと漢方

ママの体内の血流の流れが悪いと、母乳の生産と分泌に悪影響を及ぼします。

 

冷え性で悩む女性は多く見えますが、授乳期のママは積極的に体の冷えを改善することを強くお勧めします。

 

赤ちゃんに味が良く美味しい母乳を飲んでもらうために、まずママの「冷え」を改善するところから始めましょう。

 

ママの冷えを安全な漢方薬で改善

冷えは母乳分泌の大敵

冷えは母乳
分泌の大敵

漢方薬には冷えの改善に適しているものがあります。

 

漢方薬は西洋薬のように病名からではなく体質、症状から自分に合った漢方薬を見つけていきます。

 

ママの、それぞれの「冷え」の症状に対する、母乳のためのお勧め漢方薬を紹介します。

 

手足が冷えて疲れやすい

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)がお勧めです。この漢方薬は女性の味方と言えるほどの万能薬です。

 

安全性も非常に高く、漢方医も使いやすい薬と言っています。

 

貧血気味で経血量も少なめな人、むくみやすい人にも効果的です。

 

体が疲れやすい人は人一倍冷えを感じやすいので、冷え性とわかっている場合には、早くから常飲すると効果的です。

 

消化器系が弱く手足に限らず全身が冷えやすい

補中益気湯(ホチュウエッキトウ)がお勧めです。

 

胃腸が弱く、食欲がない、冷たいものより暖かいものを好む、虚弱体質傾向にある人にお勧めです。

 

授乳行為は体力を消耗します。このタイプのママが母乳を作るには、胃腸を丈夫にして、おいしく食事ができるようになることです。

 

自律神経の乱れ・ほてりなどがある

加味逍遥散(カミショウヨウサン)がお勧めです。

 

イライラしやすく、乳房が硬く張っている人に効果的です。

 

このような人は濃い母乳の味を持っています。

 

逆に、母乳の味が薄い場合は、十全大浦湯(ジュウゼンタイホトウ)がお勧めです。

 

このような人は乳房が柔らかくて張りがありません。

 

このように症状に合わせて過剰を減らし不足を補充していくように漢方薬を飲むことで、丁度良い赤ちゃんが飲みやすい母乳を作り上げていきます。

 

授乳中には避けたい漢方薬

大黄は避けましょう

大黄は避けましょう

漢方薬は西洋薬に比べ、安全性が高く、授乳中でも飲める漢方薬はたくさんあります。

 

ただ、大黄(ダイオウ)が含まれた漢方薬は避けましょう

 

大黄は市販されているタケダ漢方便秘薬などにも含まれているポピュラーな生薬の下剤です。

 

授乳中の場合は、母乳を通じてこの下剤が赤ちゃんの口に入ってしまいます。

 

赤ちゃんの便が軟便、濃度が濃ければ下痢便になる可能性があります。

 

授乳中のママは、ドラッグストア等で自分に合う漢方薬を見つけたら、大黄が含まれていないかをよく確認しましょう。

 

冷えで母乳が出ない場合も出過ぎる場合も漢方が効果的

母乳の出が悪い場合、水分、血液量の不足が考えられ、それは大体、血液の循環を悪くさせる冷えが原因です。

 

冷えはその他、乳腺炎など乳房のトラブルの元にもなります。

 

では、母乳が出すぎて困るという場合はどうでしょうか?

 

母乳が出にくい人からすれば羨ましいということになるのでしょうが、母乳の理想的なあり方は、普段、母乳は分必されることなく、赤ちゃんがママのおっぱいに吸い付いた時、それも必要量だけ分必されるというものです。

 

母乳と女性の体の冷えについて

冷え性の人は、健常な人が感じない冷えまで敏感に感じ取ってしまいます。

 

それは体を温めるエネルギーが不足しているため、寒さに対する抵抗力が低下していると考えられています。

 

体が冷えると、体の中はどんなことがおきて、母乳に対してどんな影響を及ぼすのでしょうか?

 

冷えの状態を漢方から見た場合

冷えの症状に合わせた漢方を

冷えの症状に
合わせた漢方を

体が冷えると、体の筋肉が緊張し、血管が収縮し、血液の流れを阻害しようとします。

 

そのため、手や足など末端部位まで血液が届かなくなり、冷えがさらにひどくなり、しびれさえ出てくるようになります。

 

母乳の元は血液です。

 

血流に異常が見られると、母乳にまで影響を与えてしまうことは一目瞭然です。

 

「体」と「気」のバランスの良さが母乳を多く出す

また漢方から考えると、体が冷え、血液の巡りが悪くなると、体内に水が溜まり、むくみが出てきます。

 

母乳の味も当然、落ちてきます。

 

そして、あまり母乳を飲まなくなった赤ちゃんにイライラし、ストレスも溜まってきます。

 

漢方では「体」と「気」がバランスよく保たれてこそ、母乳が良く出るようになると考えられています。

 

母乳の味を上げるための準備は妊娠中から

適切な母乳の量のために

適切な母乳の量のために

できることなら妊娠した時から、おいしい母乳を意識できたら良いですね。

 

体質的に冷え性の人が妊娠した場合でも、出産後の授乳の際のことまで視野に入れて体質改善に努めることをお勧めします。

 

母乳育児をスタートする際に母乳が出ないと慌てて対策を行うより、ずっと効果的です。

 

また、産後の回復も早まるはずです。

 

妊娠中・授乳中の冷え

妊娠中・授乳中の時期は、普段は冷え性ではない人でも冷えを感じることが多くなります。

 

妊娠すると大きくなっていく胎児と胎盤のために、子宮はどんどん膨らんでいきます。

 

そのため、血液の量が従来の1.5倍以上も必要になります。

 

また、授乳中もたくさんの血液が必要になります。

 

その急激な変化に体が対応できず、血液量の不足などがおこり、冷えが進行してしまいます。

 

漢方を上手に活用して、母乳の出に大敵の冷えを撃退しましょう!

 

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