ミルクで母乳を吸わなくなりますが体重が増加していればOKです

 

ご相談の内容

生後10日の赤ちゃんの母親

生後10日の赤ちゃんですが、私の母乳があまり出ないのでミルクを混合して育児をしています。

 

授乳を3時間おきにするとして、まず母乳を飲ませてから、その都度ミルクを飲ませたほうが良いのでしょうか?

 

知り合いの人に、「ミルクを飲むと眠ってしまい起きないので授乳ができなくなる、まただんだんと母乳を吸わなくなる」と言われました。

 

それでなくても、うちの赤ちゃんは良く寝るので3時間毎に授乳したいと思っても眠っていてなかなか起きてくれず、授乳して私の乳首を咥えても咥えたまま寝てしまいます。

 

さらに「ミルク育児では赤ちゃんの眠る時間が長くなる」とも聞いたので、私としてはとりあえず出来る時に授乳し、間で搾乳して、出る母乳の量は少ないけど飲ませてます。ミルクは夜中に一回だけ飲ませています。

 

1日で、搾乳した母乳計80mlとミルク60mを1回飲み、1日ぐずることなくよく寝ています。ちなみに排泄もきちんと出ています。

 

栄養が足りるのかって気もしますが、授乳の度にミルクを飲ましたほうが良いのでしょうか?

 

このご質問は、前のページ「産後1週間で母乳が出ない・赤ちゃんが眠って授乳ができない」の質問をされたお母さんから、引き続き受けたご相談です。前回に引き続き看護師ママの「ユリ」が回答をします。

 

医療関係者でも意見が違う授乳後のミルク補充の是非

意見が分かれる授乳後のミルク補充

意見が分かれる
授乳後の>ミルク補充

「授乳の度にミルクを飲ませた方が良いのか?」

 

これについては、本当に医療関係者の間でも聞く人によって返事は変わります。

 

正直なところ、“絶対の正解”はないモノであると、あくまで私、看護師ママの個人的な見解ですが、それが今回の回答となると思います。

 

まず医療側からのお話をすると、出産に伴う入院からの退院後、その次には施設によって生後2週間検診や、1ヶ月検診などタイミングは様々ですが、これらのタイミングで赤ちゃんの状態を確認する機会を作ります。

 

そしてこの検診には、赤ちゃんの体重の増加、つまり母乳の具合やミルクの足し方等の栄養状態の評価という側面があります。

 

このため、これらの検診の際に赤ちゃんの体重が30g/日程度の増加をしていないと、「栄養が足りてないようですよ」と声をかけられます。

 

この前提を覚えておいて下さいね。

 

ミルクを飲むと起きなくて母乳を吸わなくなるのは事実

さて、そこで今回の質問に戻りたいと思いますが、お友達が言った「ミルクを飲むと起きないし母乳を吸わなくなる」という話は、悲しいかな本当です。

 

よく言われることなので既にご存知でしょうが、ミルクは母乳よりも消化がしにくいため、消化に時間がかかる=腹持ちが良くなります。

 

そして、母乳を吸わなくなるもう一つの原因に、哺乳瓶だと搾乳した母乳にしろミルクにしろ、吸う時に赤ちゃんが頑張らなくても簡単に吸えてしまうという事実があります。

 

おっぱいの授乳を嫌がる赤ちゃん

おっぱいの授乳を
嫌がる赤ちゃん

簡単に吸える哺乳瓶での授乳に対して、お母さんのおっぱいから母乳を吸う際は赤ちゃんにも体力労力が必要となり、ひいては母乳を吸うという行為自体を赤ちゃんが嫌がり始めるということがあるからなのです。

 

生命を安全に維持するため、余計な労力を使わないという動物の本能が働いているとされています。赤ちゃんもラクに飲みたいんですね。

 

質問者様の赤ちゃんは、元々とっても良く眠ってくれる赤ちゃんのようですが、お乳を吸う時もすぐに寝てしまうとのこと。

 

おっぱいを吸うのはとってもパワーがいる行動で、一見口だけでチュパチュパと吸っているようですが、実は赤ちゃんは体全体を使って一生懸命に母乳を吸い出しているんです。

 

生まれて間もない体力もあまり無い今は、おっぱいを吸っているうちにさらに眠くなってしまっているのでしょうね。なんとも微笑ましい限りです。

 

現在の授乳パターンで問題ないと思います

しかし、赤ちゃんに母乳をたくさん吸って欲しいママとしては微笑ましいなんて言っている余裕もないくらい、「起きて吸ってよ~」という気持ちになってしまうのも良く分かります。

 

私も、何度おっぱいを吸っている最中に眠りそうになる息子の足をくすぐったり、ほっぺをツンツンして眠らないようにしたことか分かりません(笑)。

 

今回のご相談内容を拝見する限り、直母授乳をしたあとも赤ちゃんはぐずったりすることもなく眠ってしまったり、排泄の回数も気になるものではないとのこと。

 

この場合だと、私としては「現在の授乳パターンを続けてみて下さい。ミルクも夜の一回で良いです。」とお答えしたいと思います。

 

母乳も、ママの自覚が無いだけで意外と十分な量が出ている場合もあります。

 

赤ちゃんの調子に合わせて臨機応変な対応を

検診での栄養状態評価で確認を

検診での栄養状態
評価で確認を

冒頭でお話したように、次に産院で予定されているであろう赤ちゃんの検診で、体重の増加が不十分な場合には指摘してくれます。

 

毎授乳の度にミルクを足すかどうかの判断は、そこで行っても全く遅くはありません。

 

今は、とりあえず赤ちゃんが直母のみで機嫌が悪かったり、明らかなおしっこの減少等が見られていないようですので、母乳育児のリズム作りとして夜中一回のミルクで様子を見てみてはいかがでしょうか。

 

もちろん検診までの間に、明らかに

  • おっぱいをいつまでも咥えている
  • 授乳をしても泣く
  • おしっこの回数が減った

など、気になる変化が赤ちゃんに出てきたら毎授乳でミルクを足す等、臨機応変な対応をしてあげて下さいね。

 

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